G・エドワード・グリフィン:集産主義


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エドワード・グリフィンです。
著者であり、
物議を醸す物を書きました。
非常に重要な著作だと思ってます。
扱ったトピックとしては、
銀行の歴史、
医療問題、
国連、米国外交政策、
皆がヒートアップするようなトピックですね。
強力な意見を持ってますからね。
しかし、私は自身を、
リサーチャーとみなしてます。
そしてできる限り、歴史家にもなろうと。
ですから、事実を扱います、ほとんどは。
意見ではなく。
これを成人以降ずっとやってきました。
これらの本質問題に興味を持ち出したのは、
1959年のことです。
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1960年までには、本当に張り切ってましたね。
巨大保険会社の従業員をやめました。
フルタイムで、これらのトピックを話したり書いたりしたんです。
ティーパーティー運動(保守派ポピュリスト運動)の成長、そして左右パラダイムというのは、
すべて絡み合ってるんですが、
しかし、非常に分離した知識的文脈なんです、これを読み解くには。
まず最初に重要と思うのは、
この左右パラダイムについてお話しし、理解することです。
この目的は何でしょうか?
私も含めて多くの人は確信してますね、
私が若い頃は、こう思ったものです、
選べばいいと。少なくとも賢ければ選ぶのだと、
政治的に右派なのか左派なのかをです。
政治的視点があるわけですね。
その頃はこう思いました、
極右は、何かしら、
ファシズムやナチズムみたいだと。
そして、極左はもちろん、共産主義、社会主義ですね。
その一歩手前だと。
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そういったパラダイムでした、私が教わったのは。
その当時は意味をなしましたね。
しかし、この問題に深く関わるにつれ、
そしてより学ぶと、わかり始めたのです。
基本的な哲学、
いわゆる極左と、
共産主義や社会主義の人々ですね、
それと、いわゆる右の哲学、ファシストやナチというのは、
本当は同じだと。
どうしてこうなのか?逆ということになっているのに。
そして、さらにわかり始めたんです。
より共通のものがあると、これらの哲学すべてにです。
私の学んだ教育では省略されていたものです。
これは集産主義(collectivism)というイデオロギーです。
わかり始めたんですよ、これらすべてに共通するものは集産主義であると。
この言葉は、
そう使われませんよね。
ほとんどの人にとっては、確立した言葉ではありません。
しかし、これが非常一般的に用いられた言葉であることに気がついたんです、
約一世紀前にです。
多くの人が集産主義について書いていました。
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この逆としては、個人主義( individualism)です。
これら二つは、今日では捨てられたように見えます。
私の視点としては、これをリバイバルしなければと。
理解し、もっと使うのです。
さて、共産主義とファシズムは、いわゆる逆なんですが、
集産主義のバリエーションでしかありません。
同じ物です。
彼らが信じるのは、個人よりもグループがより重要であると、例えばですね。
そして、必要なら個人は犠牲にならねばならぬと。
より大きな善、あるいはより多くの者のためにです。
そして、国は全権を持たねばならぬと。
そして、人々は、国に従うと、より大きな善、多くの者のために。
そういったことです。
彼らが信ずるのは、権利とは国から与えられたものだと。
これは人間の一部ではなく、
神から与えられたものでもなく、
身体や魂にあるものではないと。
国によって認められたものだと。
こういったすべてのものですね、これを一つずつ見ていくと、
共産主義者、ファシスト、ナチ、社会主義者、全員が信じているんです。
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では、なぜ衝突するんでしょう?
この疑問を始めたんです。
わかったことは、トリックの一部だということです。
事実としては、巨大なトリックですね。巨大インチキですよ。
なぜなら、今日の人でさえ考えてるんですよ、
右派か左派かを選ばねばならないと。
わかってないんです、どっちに行こうが、
基本的には、その基盤である同じイデオロギーを受容することになるんです。
そして、これは本当ですよ、これらのグループのリーダー達は、
例えば、スターリンとか、アドルフ・ヒトラーとか、毛沢東ですが、
これら右派あるいは左派のリーダーというのは、
互いに戦いますね。
互いに戦争をしますね。
第二次大戦では、無数の戦闘がありました、例えばですね。
しかし、彼らは何のために戦ったのか?イデオロギー?全く違います。
なぜなら、イデオロギーは同意してるからです。
戦うのは支配のためですよ。
誰が支配するかです、それが目的です。
いったん、こういった歴史的視点を持つと、そう難しくはないんです、
同じことが今日でさえ起こっていることです。
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特に、米国政治では起こっていますね。
左派対右派、
共和党が右派ということになっており、
民主党が左派ということになってますね。
これが選択ですよね?
なぜこんな選択があるんでしょう?
共和党から民主党に行き、
4年後か8年後に戻るわけです、
再び共和党にと。
我々はこれをやり続けてきたわけです、第一次大戦以来。
なぜ国はいつも同じ方向に向いてるんでしょう?
もっともっと深く集産主義にです。
どちらの党にしようとですよ。
なぜなら、連中両方共が集産主義を信じるからです。
両者共、大きな政府を信じるのです。
スローガンもリーダーも違いますよ。
かわいそうな有権者はこれを理解しようとしますが、
騙され、立ち往生です。
罠にかかるんです。
ですから、ここが理解するのに重要な点です。
この右派・左派パラダイムというのは、
政治的策略なんですよ。
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仕掛けてる側にとっては非常にうまくいってます。
わかったことは、共和党だろうが民主党だろうが、
比較的小さなグループの人間の手の中にあることです。
メンバーとしては4,000人です、外交問題評議会(CFR)です。
これらの連中が、糸を引いてるんですよ、共和党、民主党の。
これを書いてさえいますよ。
キャロル・クイグリー(男性)という人がいます、
元歴史学教授です、
ジョージタウン大学のですね。
ところで彼は、ビル・クリントンのメンターなんですよ。
クリントンがそこの学生だったときのです。
彼はいくつか本を書いていますね、このグループの人達について。
その源流です、彼らは欧州から来ており、
特に英国ですが、
彼の本の一つの非常に興味深い点としては、
こう言ってるんです、
「OK。これが本当の世界の姿だ」と。
「いかに、我々集産主義者が、エリーテストが、」
「いかに世界を支配するかだ」
「それと同時に、一般の人間にどうやって思わせるかだ、」
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「『民主主義』の中に生きているとだ」
「彼らの投票数によって決まるシステムであり、」
「彼ら自身の政治的宿命に参加しなければならない世界と」
「これは注意深く育成された神話である」
「彼らが作り出したいと思ったものだ。だから、」
「人々は甘んずるのだ、彼らに何が起ころうとも、『自分が投票した結果だ』と」
「あるいは『自分のせいだ』と。『この政府は私の政府だ、いかに悪くとも私の責任だ』と」
そして人々がこのようなイメージを持つ限り、
それがいかに悪くなろうが、文句を言わないのです。
自分のせいだと思ってますから。
ですから、クイグリーはこの疑問を扱ったのです、どうやって人々に思わせるかです。
自身の政治的宿命を自身が方向付けているとです。
それと同時に、我々、エリートが、
我々こそが、彼らの政治的宿命を方向づけるのだと。
彼らの知らないうちにです。これをどうやろうかと。
この疑問の答えとしては、素晴らしいものですよ。
「非常に単純だ」と。
「二つの大きな政党を作り、」
「両者とも、大きなゴールとしては同じであり、」
「同じ基本原理を持ち、」
「しかし、互いに喧嘩し、」
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表面上はですね、スローガンやリーダーでは。
あるいはスタイル、そういったものはです。
しかし、「我々が、両者共を支配するのだ」と。