ルパート・シェルドレイク:身体を越えて広がる心


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二つの伝統的理論がありますね、心について。これは、
物質主義者の理論で、すべては脳の中にあると。
脳の活動が、心の活動であると。
二元論者の理論としては。。。これは数百年のものですが、
心と脳は、完全に別のものであると。
心は完全に非物理的、非物質的なもので、
空間と時間の中には無いのだと。
私が提示しているものは、その二つの中間の理論です。
私の主張としては、心は脳の中にあるが、しかし、
フィールドを通じて、それを越えているというものです。
「身体を越えて広がる心」
ルパート・シェルドレイクが、そのテレパシー実験、思考の力、著書「The Science Delusion(科学の妄想)」について語る。
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シェルドレイク博士、あなたの家にいます、北ロンドンです。
お時間いただきありがとうございます。
思考と意識についてお話うかがいたいと思います。
主流派科学者というのは、通常、
我々の思考は、我々の脳の中でだけ起こるという立場をとります。
脳の中に限定されているのです。
テレパシーのようなものは、実際には存在しないと。
どう考えますか?
思考が、実際には脳を越えて行くという点については?
標準的物質主義者の見方としては、
現在のところの支配的ドグマですが、
心の活動は脳の活動であるとの点です。
すべて頭の中だと。しかし、
証拠が示すところは、我々の心が、頭をはるかに越えることです。
注意や意図を通じてです。
一つの証拠としては、
他人を見ると、ときどき、その他人に影響を与えることです。
見つめたりすると、振り返るんです。
こちらの注意を感じたように見えます。
大多数の人にこの経験があります。
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見られたり、あるいは、他者を振り返らせたりです、見つめることによって。
これが、注意の効果です。
意図の効果としては、
遠く離れた人でも感じるわけです。
誰かを思って、電話をかけようと思い、
実際にかけると、
極めて良くあることは、電話をかける前に相手がその意図を感じとり、
こちらのことを考え始めるのです。
かけると、「おかしいな、君のことを考えていたんだ」と。
さて、私はたくさんの実験をしてきました。
見つめられる感覚がリアルであることを示し、
電話テレパシーが、単なる偶然ではないことです。ランダムではないんです。
本物の現象です。
これらの現象というのは、極度にありふれており、ほとんど誰もが経験していることです。
これが示すのは、我々の心が脳を越えて広がっている事実です。
あなたが行った最も重要な実験についてお話いただけますか?
どんな結果を得たのでしょう?
電話テレパシーの研究において、我々が行ったことは、
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こういう実験です、
対象が複数の人から電話を受けるんです、最低でも二人から。
通常は、4人からの電話ですね。
良く知ってる4人を選びます。
普通は友人か家族ですね。
部屋の中で撮影されながら、固定電話で受けます。
(かけてくる)電話番号の表示はありませんよ。
かける方は、我々が一人を選びます。
対象に電話するように言い、電話がなります。
4人のうちの誰かはわかってます。
しかし、電話を取る前に、誰であるか推測します。
「ティモシーだと思う」と言って、電話をとり、「ハロー・ティモシー」と。
正しいか間違いかです。
確率的には1/4で当たるわけですね、25%です。
事実として、この実験を数百回すると、
スコアとしては45%になるんです。
非常に重要な効果ですね。
他の人より良く当たる人がいます。
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しかし、大量の参加者で大量の実験を行った場合でさえ。。。
そこには不得意な人もいるのですが、
非常に有意なスコアになります。
これを拡大したんですよね?メールや、テキストメッセージでの実験です。
同じ現象が起こりますよ、メールでもテキストメッセージでも、
ネットで送られるメッセージですね。
テキストメッセージで行った実験としては、
送ってきた人を推測します。
そして、結果としては、偶然レベルより上になります。
メールでも同じ実験をしました。
4人からメールを受けるのですが、
特定の時間に、4人のうちの一人がメールを送るわけです。
その時に、それが誰であるか推測するんですね。
そして、推測した人宛にメールを送ってもらいます。
ですから、わかるわけです、メールを受ける前に誰と推測したかを、
すべてが正確にコンピュータ計測されいますから。
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そして、偶然よりも高い確率で、人々はメールやテキストメッセージを推測しました。
同じ現象です、電話やテレパシーと。
コンタクトをとろうとする誰かの意図を得ることができるんです。
これは、わずかな人達ですか?あるいは、いくつの実験を行ったのでしょう?
これらの実験で数百人をテストしました。
それぞれの人について、すくなくとも6回です。
能力の範囲としては、
他の人間の能力と同様で、他の人より長けている人がいますね。
臭覚に優れている人、聴覚にと。
他よりテレパシーにより敏感な人がいます。
しかし、平均としては、偶然より上のスコアですね。
思うに、これは多くの人の持つ能力だと思います。
これは、私が呼ぶところの「日常のミステリー」という現象の一つです。
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これらが、ほとんどの人に普通に起こるのです。
そして、我々の心の本質についての重要な点を物語るものです。
人だけではなく、動物もですよね?
あなたは動物についても、多くをやってきたわけです。
この能力、見つめられることやテレパシーが示すことは、
脳を越えて心が広がっていることです。
人だけに限りません。
動物にも適用されます。
多くの動物が、見られていることを示しています。
我々は、ハンターや野生動物写真家にもインタビューしました。
野生動物を遠距離から観察する人達です。
隠れているので、動物には見えませんし、匂いもかげません。